Beauty Oil Kitchen

オイルの選び方・レシピ・イベントなど、キレイになれるオイル情報を発信

意外と知らない?オリーブオイルのこと①

今やどこの家庭にもあり、身近な存在のオリーブオイル。なんとなくヘルシーで美容に良いイメージはあるけれど、ちゃんとわかっている人は少ないのでは?きちんと基本を知ることで、楽しく使いこなしましょう!

そもそもオリーブオイルって?

6000年前から存在すると言われるオリーブオイルは、人類が最初に栽培した植物の一つとされています。オリーブの木はモクセイ科オリーブ属の常緑樹。品種ごとに太さや強さなどが異なり、5月下旬から6月上旬に開花します。イタリア料理やスペイン料理から連想されるように、地中海沿岸からその栽培が始まり、長い時間をかけて世界中へと広がりました。育てる場所の風土によって味が変わるブドウのように、オリーブオイルも、その地域によって多種多様の香りや風味があります。

だけれど、どこでもその製法はいたってシンプル。オリーブの果実を皮や種と一緒にペースト状にすり潰し、熱をかけずにそのまま絞ります。他の植物油は化学的な処理を加えて抽出するものが多い中、オリーブオイルは基本的にこの製法を何千年も保っているとのこと。

しかも、オリーブの果実一つから抽出されるオイルは一滴程度。先人たちによって、どれだけ大切に丁寧に手間暇かけて作られてきたか、その分どれだけ貴重なオイルだったのか、その製法だけでもうかがい知れます。

ほかの油との違いと種類

大きな違いは、種子ではなく果実を絞って抽出すること。だから風味が豊かで、品種によってそれぞれ違う特徴が出てくるのです。バリエーションが豊富だからこそ、自分好みのオリーブオイルを見つけたり、食材や調理方法によって使い分けたりと、楽しみ方も多様です。今では、オリーブオイルマイスターと呼ばれる専門家が常駐し、試飲もできるオリーブオイル専門店も登場。注目度はこれからもどんどん上がる一方です。

また、オリーブオイルはIOOC(国際オリーブオイル理事会)が設ける基準によって、大きく3種類に分けられます。香りと風味が強く、酸度0.8%以下の「エキストラバージンオリーブオイル」、まろやかな風味でどんな料理にも合わせやすい「ピュアオリーブオイル」、精製処理をほどこし一般的に化粧品の原料などにも使われる「精製オリーブオイル」。生で使う場合には、断然「エキストラバージンオイル」がおすすめですよ。