Beauty Oil Kitchen

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疲れが取れない季節の変わり目を、MCTオイルで乗り切ろう

長引いた梅雨、9月に入っても続く猛暑、突然の暴風雨……。例年以上に不安定な気候に加え、先が見えない感染症の問題も重なって、疲れが取れないという人も多いのではないでしょうか?そんな時、強い味方となるのがMCTオイル。何がそんなに効果的なのか、ご紹介します。

脳のエネルギー不足にMCTオイル

疲労が続くと食欲も減退し、あっさりとした食事を求めがちになります。すると、身体に摂り入れる栄養素は糖質に偏ってしまい、タンパク質や脂質が不足。悪循環に陥ってしまうのです。そうは言っても、脳の栄養には糖質も摂らないと…と思っている方も多いのでは?実は脳は、脂質もエネルギーとして使うことが出来ます。むしろ、脳の機能を高めるためには、質の高い脂質の摂取が不可欠なのです。そこで頼りになるのは、このブログでも以前に紹介した「MCTオイル」です。一般的な油より素早くエネルギーに変わるうえ、脂肪として体内に蓄積されにくい、昔から医療現場でも用いられているスーパーオイルなのです。

一般的な油とMCTオイルの違い

MCTオイルとは、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)の頭文字を取っています。油には、短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸があり、私たちが日常的に使っている食用油などの一般的な脂肪は、脂肪酸3分子(トリグリセリド)とグリセリン1分子が結合して出来ています。トリグリセリドを構成する脂肪酸は、炭素・水素・酸素が鎖のように繋がって、それぞれの炭素数によって分類されています。その炭素(C)数が6個以下だと短鎖脂肪酸、炭素数が6~12個だと中鎖脂肪酸、さらに数が多いものが長鎖脂肪酸と言われるのです。

スーパーでよく見かける食用油は長鎖脂肪酸のため、主にはリンパ管経由で吸収され、全身をゆっくりと回って代謝されます。それに対し、MCTオイルの中鎖脂肪酸は、門脈経由で直接肝臓のミトコンドリアによって素早くエネルギーになります。これが、体脂肪として蓄積されにくい秘密なのですね。栄養価も高くダイエットにも最適ということで、最近では、ちょっと前に流行ったココナッツオイルよりも注目度が高まっているようです。

ココナッツオイルとMCTオイルの違い

では、ココナッツオイルとMCTオイルの違いは何なんでしょうか。ココナッツの種子の中の胚乳を抽出して作られたココナッツオイルは、中鎖脂肪酸が約55%、それ以外は長鎖脂肪酸で構成されています。このココナッツオイルに含まれている脂肪酸の中の中鎖脂肪酸がMCTオイルなのです。しかし、約55%の中鎖脂肪酸のうち、そのほとんどがラウリン酸と言われています。ラウリン酸は中鎖脂肪酸に含まれるものの、代謝のメカニズムが長鎖脂肪酸に近いため、中鎖脂肪酸としてのメリットが薄いと言えるのです。

効果が期待できる中鎖脂肪酸

中鎖脂肪酸には、カプロン酸(C6)、カプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)、そしてココナッツオイルに多く含まれると言われるラウリン酸(C12)とあるのですが、よりケトン体を素早く作り、エネルギー効率が良いとされているのは、カプリル酸です。そして、カプリル酸ほどの即効性はないけれど、少し安価なのがカプリン酸です。そのため、カプリル酸(C8)もしくは、カプリン酸(C10)を含めた割合の高いMCTオイルを選択することが重要だと言えます。でも、市場に出回っている商品に表示されていることは少ないため、私たち一般的な消費者が見分けるのはなかなか難しいのが正直なところ。

その中で、例えば、メディアでも活躍している白澤卓二先生(お茶の水健康長寿クリニック 院長)が監修している「FB MCTオイル」は、100gあたり、カプリル酸59.0g、カプリン酸26.0g、ラウリン酸3.3gと、栄養成分が表示されています。意識して探せば、他にもきちんと表示のあるものが、国内外で見つかります。自分の身体に摂り入れるものですから、ちょっとアンテナを張って、成分チェックもできるようにしたいですよね。

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