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MCTオイルの底力~ダイエットから妊活・授乳まで~

近年、「良いオイルを選ぶ」ことの大切さが、一般的にも浸透してきました。その中でも注目度が高いのが『MCTオイル』。実は、ダイエットから妊活・授乳期まで、特に女性にとって嬉しい効能がいっぱいなんです。そんな『MCTオイル』の効果と活用法を紹介します。

MCTオイルって何?

MCTは、Medium Chain Triglycerideの頭文字を取った名称で、中鎖脂肪酸100%のオイルのことをいいます。中鎖脂肪酸は、ココナッツオイルやパーム、母乳などに含まれる天然成分で、一般的な油よりも素早く消化吸収されてエネルギーに変化。その早さは、スーパーでよく見かける植物油に多い「長鎖脂肪酸」と比べ、消化吸収は4倍、代謝は10倍というから驚きです。つまりその分、脂肪として体内に蓄積されにくく、ダイエットに適任だといえます。また、高エネルギーを必要とする未熟児や腎臓病患者、手術後の患者の栄養補給など、昔から医療現場でも使われてきた安全安心なオイルなのです。

何に効くの?なぜいいの?

●ダイエット

先にもお伝えしたように、MCTオイルはダイエットに最適です。素早く吸収されるため脂肪になりにくいという点に加えて、キーワードとなるのは「ケトン体」。ケトン体とは、一言でいえば、私たちの身体を動かしているエンジンの一つで、脂肪を燃やすためダイエット効果が抜群です。MCTオイルは体内に取り込まれると、小腸から門脈という血管を経由して肝臓に直接送られるため、いち早くケトン体に変化することができます。他のオイルより、ずっと効率的に脂肪燃焼の回路が回り始めるのですね。

●妊活・妊娠・授乳

人間の身体は食べ物からできている、ということは言わずもがなですが、私たち現代人が食生活において最も気を付けなくてはいけないことの一つが、「糖質の過剰摂取」です。糖質を主成分とするのは、お米やパンなどの穀物、芋類、砂糖類など。ついつい食べ過ぎてしまう魅力的なものばかりですが、摂り過ぎは老化の元。身体が老化するということは、子宮や卵巣も老化するということです。そこで味方になるのがMCTオイル。私たちの活動のエネルギー源でもある糖質をなるべく抑え、足りなくなった分を補完するのが、MCTオイルから変化する「ケトン体」です。しかも、MCTオイルは糖質を取りたくなる欲求を抑える効果もあるため、糖質制限と併用することで、無理なく続けることが可能。これで、身体の中から赤ちゃんを迎える準備が整っていくのですね。

この糖質制限は、妊活中だけでなく、赤ちゃんを授かった妊娠中にも重要です。糖質の摂り過ぎは危険な食後高血糖を招き、妊娠中のさまざまな病気の引き金になってしまいます。継続してMCTオイルを摂取することでケトン体を維持することができ、健やかな出産へと繋がります。

そして無事出産。胎児や新生児の血液の中には、非常に多くのケトン体が含まれているそうです。さらに、お母さんの母乳の中にも中鎖脂肪酸が豊富に入っています。それがなぜなのか、はっきりした原因は分かっていないそうですが、一つ考えられる理由は「エネルギー補給」。生まれたばかりの赤ちゃんは、発育のため大量のエネルギーを母乳から摂取する必要があります。そのため、エネルギー価の高い中鎖脂肪酸が理想的だという人類の知恵なのかもしれませんね。

どう使う?

ダイエットから妊活~出産まで、女性にとって特に大事なMCTオイル、どう取り入れたらいいでしょうか。

・毎日、スプーン1(13g)が目安です。

・一般的な油よりも低温で煙が出るため、炒めものや揚げもの用としては不向きです。

 料理の最後にかけたり、混ぜたりして使ってください。

・コーヒー、紅茶、ヨーグルト、スムージー、味噌汁、納豆、サラダに合わせるのが手軽でおすすめです。

・ダイエット中だったら、食間(食事の約3時間前)がベスト。

 甘いものへの誘惑を抑え、食べ過ぎ防止にもなります。

 

[参考図書]

「いちばんやさしい ケトジェニックダイエットの教科書」2016(白澤卓二 著/主婦の友社 発行)

「ケトン体が人類を救う ~糖質制限でなぜ健康になるのか~」2015(宗田哲男 著/光文社 発行)

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