オリーブオイルの健康効果

医学の父と称される古代ギリシャの医師ヒポクラテスは、「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」「食べ物で治せない病気は、医者でも治せない」と、食事の重要性を説き、オリーブオイルに関しても「偉大なる医学」という言葉を残しています

実際、昔からオリーブオイルを多く食べる国の人たちには心血管系疾患が少ないことが知られています。オリーブオイルは植物オイルの中では珍しく、実を搾ったオイルです。小さな可愛らしいオリーブの実の、何が体に良い働きをしているのでしょうか?植物オイルの性質は、主成分の脂肪酸と、その他の脂溶性物質で決まります。脂溶性物質とは、オイルに溶け込んだビタミンやファイトケミカルです。

実はオリーブオイルは健康に良いということは太古から言われていたものの、詳細な成分が分かったのは、ここ20年程のこと。

それまでは、主成分のオレイン酸のL D Lコレステロール低下作用による健康効果だと考えられていましたが、2005年にオリーブオイルにはオレオカンタールという消炎物質(炎症を抑える物質)が含まれていることが初めて明らかにされ、それ以後、オレオカンタールの様々な研究により、学術的にもオリーブオイルの健康効果が裏づけられています。

次回はオレオカンタールについて書きますね。

この記事を書いた人

地曳 直子