不飽和脂肪酸の種類と特徴②

二重結合が一ヶ所の脂肪酸を一価不飽和脂肪酸と呼びます。代表的な一価不飽和脂肪酸として、オレイン酸やパルミトレイン酸があります。

オレイン酸はオリーブオイルや菜種油、アボカドオイルなどに多く、パルミトレイン酸はマカダミアナッツオイルに含まれます。

どちらも同じ一価不飽和脂肪酸ですが、二重結合の位置の違いによって、オレイン酸はオメガ9、パルミトレイン酸はオメガ7に分類されます。二重結合の位置が違うという、ほんの少しの構造の違いにですが、オレイン酸とパルミトレイン酸は脂肪酸としての特徴や体内での働きが異なります。

オレイン酸には血中のH D Lコレステロールを低下させることなく、L D Lコレステロールを低下させる働きがあるので、コレステロール値の気になる方にお勧めです。

パルミトレイン酸にはインスリン感受性を改善させる働きがあるので、血糖値の気になる方にお勧めです。

この記事を書いた人

地曳 直子