油だけではもったいない、えごまの魅力

前回えごま油について書きましたが、この時期は道の駅などでえごまの実が販売されているのをよく見かけます。

えごまの実は、ゴマと同じぐらいの大きさで、ゴマのようなしずく型でなく、まん丸です。その小さな可愛らしい丸い実の中には、オメガ3のα-リノレン酸以外にも様々な栄養成分が詰まっています。中でももっとも特徴的なのが、フラボノイド類のルテオリンとポリフェノール類のロスマリン酸です。

ルテオリンには強力な抗アレルギー作用や、尿酸値を下げる作用が、ロスマリン酸には抗炎症作用やアルツハイマーの予防作用があります。 実はこれらの成分は、えごま油にはごく微量しか含まれず、搾りかすの方に多く残ってしますのです。

そのため、えごまの実に含まれるルテオリンやロスマリン酸、またその他ミネラルやビタミンB群などの水溶性ビタミンを摂取するためには、実を食べる方が良いです。 食べ方はゴマと同じように、軽く煎って摺り、和え物やふりかけなどにして食べるのがお勧めです。

体に良いだけでなく、香ばしくてコクがあってとても美味しいです。売っているのを見かけたら、ぜひ試してみてくださいね。

この記事を書いた人

地曳 直子