脂肪酸を知ろう!

オイルや食材の脂質、私たちの体の中の中性脂肪や細胞膜を構成している脂肪酸。脂肪酸は40種類以上ありますが、食品や体内脂質の主要な脂肪酸は20種類ほどです。

たくさんありますが、脂肪酸の分子構造は基本のパターンが決まっていて、シンプル。構成するのは、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の3つです。

形は、炭素(C)が鎖のように連なっていて、一つの炭素(C)に2つの水素(H)が手を繋いだ形。そして鎖の片側の端に酸素(O)がひとつついています。

基本の構造は同じですが、脂肪酸の種類によって鎖の長さ(炭素の数)が違ったり、炭素同志の手の繋ぎ方が違ったり…ほんの少し形が違っていて、実はこの形の違いによってオイルの性質が異なったり、体の状態に影響したりするのです。

それぞれの脂肪酸の性質を知るために、まずは大きく分類して見ていきましょう。沢山ある脂肪酸の分類方法は2つ。

①鎖の長さによる分類

鎖の長さによって、短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸にグループ分けされます。

②二重結合による分類

通常、炭素(C)同士は1本の手で繋がっていますが、脂肪酸によっては2本の手で繋がっている場所(二重結合)があります。この二重結合の数や位置によってグループ分けされます。

次回は、それぞれの脂肪酸グループの特徴を見ていきましょう。

この記事を書いた人

地曳 直子