不飽和脂肪酸の種類と特徴

不飽和脂肪酸のうち、二重結合が1ヶ所の脂肪酸を一価不飽和脂肪酸、2ヶ所以上あるものを多価不飽和脂肪酸と呼びます。多価不飽和脂肪酸は更に、二重結合の位置によってオメガ3,6,7,9のグループに分類されます。

オメガとはギリシャ文字のアルファベットの最後の文字です。脂肪酸は炭素(C)が鎖のように繋がって、片側に酸素(O)がついている構造で、酸素のついていない端を「オメガエンド」と呼びます。オメガエンドから数えて、最初に二重結合がある位置によって、オメガ○という分類をします。

例えば、多くのオイルに含まれるリノール酸は、二重結合を2つ持ちますが、オメガエンドから数えて6番目の位置に最初の二重結合があるので、オメガ6系の脂肪酸になります。

亜麻仁油やえごま油に含まれるα-リノレン酸は、二重結合を3つ持ちますが、最初の二重結合がオメガエンドから3番目にあるのでオメガ3系の脂肪酸となります。

オメガ3とオメガ6は、その他の脂肪酸のように体内で合成することが出来ないので、必ず外から摂取しなければならない「必須脂肪酸」です。

この記事を書いた人

地曳 直子