飽和脂肪酸の種類と特徴

脂肪酸は大きく、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。

飽和脂肪酸は二重結合のない脂肪酸です。脂肪酸は二重結合が多いほど酸化しやすいので、二重結合のない飽和脂肪酸は酸化しにくいのが特徴です。

飽和脂肪酸は更に、鎖の長さ(炭素の数)により、短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸に分けられます。一般的に、炭素(C)の数が4以下を短鎖脂肪酸、6〜12を中鎖脂肪酸、14以上を長鎖脂肪酸とされています。

短鎖脂肪酸にはお酢に含まれる酢酸(C2)や、バターに含まれる酪酸(C4)がありますが、他の油脂類にはほとんど含まれません。

中鎖脂肪酸は、カプロン酸(C6)、カプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)、ラウリン酸(C12)ですが、脂肪酸の研究が進む中で、ラウリン酸は中鎖脂肪酸よりも長鎖脂肪酸の代謝に近いことが分かったため、近年ではラウリン酸は長鎖脂肪酸に分類される場合が多いです。中鎖脂肪酸を含むオイルは、ココナッツオイルやパーム核油など数種類しかありません。

それ以外の油脂はほとんど長鎖脂肪酸で構成されています。

飽和脂肪酸は鎖長によって体内での働きが全く異なるので、健康や美容にとっても、どの脂肪酸を摂るかがとても重要になります。

この記事を書いた人

地曳 直子