Beauty Oil Kitchen

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意外と知らない?オリーブオイルのこと④

これまで、オリーブオイルの種類や特徴、多様な風味や香りを学んできました。知識の土台ができたあと、気になるのはやはり、その「効能」です。美容にいい、ヘルシーだ…と漠然と言われていますが、一体何にいいのか、どうしていいのか、探っていきましょう。

オリーブオイルの基本成分

オリーブオイルは、油本来の成分である「グリセリド」9899%、と多様な「微量成分」12%でできています。それぞれの成分のなかから、代表的なものを簡単にご紹介します。

<グリセリド>

オレイン酸:グリセリドを構成する脂肪酸の78割を占めます。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果があります。

リノール酸:コレステロール値を正常化し、血圧を低下させます。オレイン酸と併せて摂取すると相乗効果が期待できます。

パルミチン酸:抗酸化作用があり、体内のビタミンAを安定させます。肌のシワ予防や血管の強化が期待できます。

<微量成分>

クロロフィル類:葉緑素。光のない状況でも抗酸化作用を発揮して、油の安定性を高めてくれます。

ビタミンE:脂溶性ビタミンの一種で、高い抗酸化作用があります。ホルモンバランスを整えて自律神経の安定をはかります。血行促進効果もあり、肩こりや頭痛が緩和します。

フェノール性化合物(ポリフェノール類など):ファイトケミカルの一種。強い抗酸化作用があります。オリーブオイルには30種類以上のポリフェノールが存在すると言われています。

植物ステロール類:動物性ステロールであるコレステロールの吸収を抑えます。前立腺肥大による排尿障害の改善にも利用されています。

どんな症状に効果ある?

上記のように、オリーブオイルには健康に役立つさまざまな成分が入っていますが、これらの成分に期待される代表的な効能は「抗酸化作用」です。身体に取り入れることで、老化の原因のひとつとされる活性酸素を除去し、老化の進行を緩やかにしてくれます。

<こんな症状に予防効果あり>

脳:アルツハイマー病、記憶力低下

髪:白髪、抜け毛

肌:肌の老化、紫外線ダメージ

心臓・血管:動脈硬化、メタボリックシンドローム

乳腺:乳がん

胃:胃がん

大腸:大腸がん、便秘

関節:リウマチ

骨:骨粗しょう症

日常での摂り入れ方

オリーブオイルは、毎日少しずつ摂取することが推奨されています。少量の塩をふったオリーブオイルをパンに付けたり、みそ汁や納豆、キムチなどに加えるのもおすすめです。

とは言っても、オリーブオイルも脂質。カロリーは他の油とさほど変わりません。摂り過ぎはNGです。まずは、いつも使っている油をオリーブオイルに置き換えることから始めてみましょう。