オリーブオイルは、油本来の成分である「グリセリド」98~99%、と多様な「微量成分」1~2%でできています。それぞれの成分のなかから、代表的なものを簡単にご紹介します。
<グリセリド>
オレイン酸:グリセリドを構成する脂肪酸の7~8割を占めます。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果があります。
リノール酸:コレステロール値を正常化し、血圧を低下させます。オレイン酸と併せて摂取すると相乗効果が期待できます。
パルミチン酸:抗酸化作用があり、体内のビタミンAを安定させます。肌のシワ予防や血管の強化が期待できます。
<微量成分>
クロロフィル類:葉緑素。光のない状況でも抗酸化作用を発揮して、油の安定性を高めてくれます。
ビタミンE:脂溶性ビタミンの一種で、高い抗酸化作用があります。ホルモンバランスを整えて自律神経の安定をはかります。血行促進効果もあり、肩こりや頭痛が緩和します。
フェノール性化合物(ポリフェノール類など):ファイトケミカルの一種。強い抗酸化作用があります。オリーブオイルには30種類以上のポリフェノールが存在すると言われています。
植物ステロール類:動物性ステロールであるコレステロールの吸収を抑えます。前立腺肥大による排尿障害の改善にも利用されています。