オリーブオイルは新しいものが一番良いとは限らない!?

オリーブオイルの生産は、日本やヨーロッパなどの北半球では10-12月。輸入されて11月から1月くらいに日本に続々と届くのですが、その年の出来立てのオイルは、1年で最も栄養価が高く、風味がしっかりとして油もサラサラしており、本当に美味しいものです。

オリーブオイルは、とてもシンプルな工程で作られるため、リンゴやミカンが毎年少しずつ味わいが異なるように、オリーブオイルというフルーツから絞られる油も毎年少しずつ異なります。

出来立てのしっかりとした風味だと合わせづらい魚料理があったとしても、そのオイルが時間とともに風味が落ち着いてくると、これまで合わせづらいなと思っていた魚料理と合わせやすくなったりします。

オリーブオイルを購入したら、まずはそのまま味見をしてみることをお勧めします。半分減ったらまた味見を。風味が変わってきたら、今まで合わせていなかった食材と合わせることで楽しみがまた広がります。

品質としては、出来立てに勝るものはありませんが、料理と合わせることを考える時、出来立てが一番とは限らないのです。

とはいえ、賞味期限があるものなので、期限内に食べきりましょうね。

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中村裕美