ダイエット時に避けたい脂質

前回、油は含まれる脂肪酸によってダイエットの大敵である場合と、味方になる場合がある事を書きました。では実際にダイエットをする際、どの油(脂肪酸)を避け、どの油(脂肪酸)を摂ると良いのでしょうか?

まず、最も控えた方が良い脂肪酸は、長鎖飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸は、鎖長によって作用が大きく異なります。長鎖飽和脂肪酸は、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸など。これらは中性脂肪として蓄えられやすい脂肪酸です。

更に、内臓の周りに中性脂肪が蓄えられる内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)になると、脂肪組織で炎症物質がつくられて、それが血液に乗って全身に運ばれ、体の各所で炎症が起こります。炎症によって膵臓ではインスリンが作りにくくなったり、筋肉ではインスリン抵抗性が起こり、糖質をエネルギーに変えることが出来なくなって太りやすい体になるだけでなく、高血糖ひいては糖尿病のリスクが高まります。

長鎖飽和脂肪酸を含むのは、主に動物性脂肪です。ダイエット時のお肉は、脂の多い霜降り肉などは避け、赤身肉を選びましょう。また、ラードを使った揚げ物や炒めものも避けた方が良いですね。

次回は、中性脂肪として蓄積しにくい脂肪酸について書きます。

この記事を書いた人

地曳 直子