紫外線対策の食べるオイル〜抗炎症編〜

前回は紫外線による活性酸素対策として、カロテノイド類が有効であることを書きました。
今回は、炎症についてです。

紫外線に当たるとお肌が赤くなったりピリピリ痛くなることがありますが、そこまでの体感がなくても、実は皮膚の内側では、インターロイキンやプロスタグランジンE2などの炎症物質が増えることが分かっています。
プロスタグランジンE2は、オメガ6のアラキドン酸から作れる炎症促進物質です。
アラキドン酸はお肉やお魚など動物性食品に含まれます。また、サラダ油など様々な植物油に含まれるリノール酸を摂ると、体内で一部がアラキドン酸に変換されます。
そのため、お肉類やリノール酸の摂り過ぎは、体内でアラキドン酸を増やし、炎症物質のプロスタグランジンの量も増やしてしまいます。
一方で、オメガ3のEPAやDHAが多いと皮膚の炎症が抑えられ、炎症による様々な皮膚症状が抑えられるという報告があります。

DHA・EPAは魚類に含まれる他、えごま油や亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸を摂ると、体内で一部がEPAへ、更にDHAへ代謝されます。

お肌を健やかに美しく保つためにも、オメガ6とオメガ3の摂取バランスを意識したいですね。

この記事を書いた人

地曳 直子