植物油の貴重さを知る

毎年、自家農園でのらぼう菜(食用菜の花)を育てて食べているのですが、今年は一株残して種を採りました。

ゴマより少し大きいくらいの、まん丸の種が300g程採れました。それを全部蒔いたら、東京ドーム1個分ほどの菜の花畑になる量です。

わが家の畑は、蒔かなくても前年のこぼれ種で芽が出るので種は必要ないし、せっかくだから搾油して自家製菜種油をつくってみようかな、と思ったのですが、種子類の搾油率は30%程なので、油にしたらたった90gしか出来ないのです。

畑に蒔いたら一体どれだけの人の食料になるか分からない程沢山の種が、油にしたら、一人の人が1ヶ月も持たないほど。植物油がいかに貴重なものかを、改めて感じました。

大量の油脂をとるために遺伝子組み換え植物を使い、農薬を散布し、更に化学溶剤で抽出した植物油は、自然のバランスを失っていることが分かります。

本来、種は植物の命。それを搾った貴重な油を大切にいただきたいですね。

この記事を書いた人

地曳 直子